朝8時。任務で疲れて片付けれなかった散らかしっぱなしの部屋。置きっぱなしの牛乳・脱ぎっぱなしの服。その部屋の主は何故か嬉しそうな顔をしている。
「今日はカカシ先生センセがオレん家に来るってばよ!」
ナルトは軽やかな足取りで家の中を行ったり来たりして部屋を掃除する。
センセイが来るんだ。オレってば頑張って掃除しちゃうもんね!
ナルトとカカシは同じ半でナルトは任務をこなす度にカカシに助けて貰ったり、守って貰ったりしているうちにカカシのことを好きになってしまっのだ。
そのカカシが家に来るのだ。約束の時間は夕方の5時。まだまだ時間はあるのにナルトはいてもたってもいられない。
お昼までには片付けは終わり、はりきって頑張ったせいでお腹がペコペコになったのでいつも通りカップラーメンを食べ、牛乳を飲む。その後は約束の時間まで時間があるので、軽く運動をした。
今日は晩御飯も一緒に食べたい!とナルトは思い、晩御飯の材料の買出しへいった。
カカシセンセイは何が好きだっけ?などと考えつつ。
時間に余裕を持ってナルトは4時半には家に帰った。
----------------------そして、約束の5時
-----------------カカシはまだ来ない。
「まただってばよ!」
ほっぺをふくらませて文句を言う。
その時ナルトはまぁ遅れても最高2時間後には来るだろうとなかば諦めながら思っていた。
-----------------チクタクチクタク・・・・・
待っているナルトにとって時計の音はいつもより大きく聞こえる。
・・・・オレってば一人で頑張ってただけなのかな。
こんなに喜んでんのもオレだけなのかな。
カカシセンセイってば何とも思ってないんだ、きっと・・・・・
-------------------3時間後---------------------
「あぁ!もうーーーーー!おそす・・・・」
ナルトがキレたその時
「ピンポーン」
間のぬけた音が家に響いた。
ナルトが綺麗になった部屋をトコトコ歩いて玄関へ行く。
ゆっくりドアを開けると待ちに待っていたカカシの姿があった。
いつも通りのマスクをして眠そうな目をして。
「ナルト、ごめんね」
ここでナルトが黙っていられるはずがない。
「センセーってば遅すぎるってばよ!オレがどんだけ待ったと思ってんの!」
(本当はいきなり任務が入っちゃって遅れちゃったんだけど・・・ま、ここはナルトに心配かけたくないし。)
「先生が悪かった」
ナルトも言いたい事を言ってスッキリしたようだ。それに、やっぱりカカシが来たことが凄く嬉しいらしく笑顔で言った。
「ドウゾ、入っててばよ」
カカシは家にれ手貰いながら(やっぱり子供って素直で可愛いな)と思った。
「へぇ〜、ナルトの部屋って綺麗なんだね。意外。」
「意外ってなんだってばよ!失礼なっ!」
(実は今日の朝まで汚かったんだけど)
「ナ〜ルト」
「!?」
何とナルトはカカシに後ろからすっぽりと抱きしめられたのだ。
「えっ!?な、な、なんだってばよ!?へ!?」
(何何何何何何何何何!?え〜っとなんでオレってばカカシセンセイに抱きしめられてんの!?)
ナルトの幼い頭には状況が理解出来ないのである。
そんなナルトとうわはらにカカシは
「ん?いやさぁ、今日は待たせて悪かったなと思って。お詫びにナルトのお願い事何でも聞いてあげるよ。」
「・・・何でも?」
「何でも良いよ」
それを聞いたナルトは(先生にお願い聞いて貰える事なんてめったにないからな、良く考えるてばよ)と真剣に考え始めた。
今だにカカシに抱きしめられたナルトは緊張して考えづらい。
しかも、たまにカカシの息が耳などにかかるから体が硬直してしまう。
「センセー、とりあえずオレ放してくれない?」
「だ〜め、ナルトがお願い言うまでは」
(もう!オレってばすんごい緊張してんのに!お構いなしかよ!)
「ん〜、ん〜、ん〜」
「あ」
ナルトが何がひらめいたようだ。
「何になったの?」
「カカシセンセイ、・・・・・・・オレの事を好きになって欲しいってばよ・・・・」
ナルトを抱きしめていたカカシにナルトの浅い鼓動と一段と熱くなった体温が伝わった。
「え?」
カカシはいきなりの告白にぽかんとしている。
もう恥ずかしい事を言いたくないのかナルトは耳を真っ赤にして黙っている。
「何でそんな事お願いすんの?」
我に戻ったカカシがナルトに聞いた。
それを聞いたナルトはやっぱりマズかったか、と思った。
-----------------その時
「ナルトがそんな事言わなくてもオレはナルトの事大好きなのに。」
そう言ったカカシがナルトを強く抱きしめた。
「へっ!?」
思ってもない言葉にナルトが驚いて振り返った。
!?
「ん?何?ナルト」
「センセイってはマスク・・・・どうしたの?」
そこにはカカシの素顔があったのだ。
「ん?あぁ、マスクね。もうナルトに隠す必要なんてないデショ。」
そう言ってカカシはナルトのほっぺに軽くjキスをした。
ナルトはビクっとしたがその後は緊張が除々にとけていった。
「センセイ、今オレってばすんごい嬉しい。夢の中にいるみたい・・・・」
そう言いながらカカシの腕の中でゴロゴロし始めた。
(こ、こいつ可愛すぎ。ヤバいデショ)
その時、
ぐーーーーーーーーー・・・・・・
「!?」
二人は顔を見合わせた。
「・・・ナ〜ルト、お腹なったね。夢じゃない証拠だよv」
「そういやオレ、センセイ待ってて何も食べてなかったてばよ・・・」
「・・・じゃ、オレが晩御飯作ってあげるよ。ナルトのために。」
「本当!?ありがとっ」
「じゃあ、ナルトは適当に座って待ってて。台所借りるね。」
「分かったでばと!あっ!センセー食べれるもの作ってね〜♪」
ナルトがニシシと笑いなから言った。
「・・・ナルト、お前食べれるものって・・・失礼ねぇ。」
そんなカカシも苦笑しながら台所へ歩いていった。
ナルトは台所の隣、いつもご飯などを食べる机のところへ行った。イスの背もたれに腕をのせ、ぽすっと横向きに座った。
そして、カカシの後姿をほくほくを見ていた。
トントントントン・・・・
ジャーーーーーーッ
一定のリズムで包丁が下ろされる後が響く。
後ろ姿だけを見ても手際が良いのが分かる。
---------------30分後--------------------
「ハイ、出来たよ。」
コトっと机にお皿を並べる。
「うわぁ〜♪うまそ〜☆」
カカシがナルトの向かい側に座った。
「じゃっ、食べよっかv」
「「いただきま〜す」」
ナルトが箸で一口おかずを食べた。
カカシがその様子を見ていた。
「ん〜☆センセー!凄いうまいってばよ!センセイ天才じゃねぇ!?」
「ん?そう?良かった☆」
一口食べるたんびにナルトが「おいしい」と連呼する。
「ナルト;分かったから。」
カカシが呆れて言う。
「だrって本当におしいいんもん」
口一杯にものをほおばってナルトが言った。
「じゃあ、これからは時々ご飯作ってあげるよ」
ナルトがガタッとイスから立ち、カカシに所へ行った。
そしてイスに座ったままのカカシにぎゅっと抱きついた。
「センセイ?オレってばカカシセンセイに好きになって貰えて幸せ者だってば。」
カカシもそれに答えるようにナルトを抱きしめた。
無邪気な笑顔でカカシが言った。
「オレも、いつかナルトを食べれると思うを幸せ者だよv」
「はい!?」
------------------END
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あとがき
どうも、初めまして。ソラです。
初めて小説書きました!
うん、何か・・・・・楽しいかも☆
あんまり壊れてないカカシ(十分壊れてるんじゃない?)と純粋?なナルトを目指したつもり・・・。つもり・・・つもり・・・。
そういや、12歳のナルトか15歳のナルトか考えるの忘れてた!
え・・・どうしよ?まぁ、いっか(コラ)読者さんに年齢はお任せします。
自分は小説書いたらどんな傾向なんだろうと思ってたけど、甘々とかほのぼの系?だった。
裏とかね、読んだ事が沢山あるから書けるとは思うんだけどね。
ちょっとね・・・。
恥ずかしいんです!!でも死ぬ前に一度は書いてみるかな。(←お先真っ暗やん)
こんな小説&あとがきを読んで下さった方、どうもありがとうございました!
最後に、読んで下さった皆さんに多謝m(__)m